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快適な家へ!窓の選び方5つの新常識

目次

🏡 窓の選び方で後悔しないために

「冬は窓の近くが寒くて困る」
「夏は日差しが強すぎて冷房が効かない」
「外からの視線が気になって昼間でもカーテンが開けられない」

といった窓に関する悩みをお持ちではないでしょうか。

kokori
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実は、これらの不満や不快感は、窓の選び方で解決できるのです。

この記事では、断熱採光プライバシーをすべて両立させ、後悔しないための窓選びの5つの新常識を、専門的な根拠に基づいて詳しく解説していきます。

最後までお読みいただければ、快適な家を実現するための具体的な窓の選び方と、最新の知識が身につきます。
窓の選び方をマスターして、一年中心地よく、電気代も節約できる理想の住まいを手に入れましょう。


1. 窓の選び方で後悔しない!知っておくべき3つの役割

家づくりにおいて、窓の選び方は非常に大切です。

窓には、単に外を見るためだけでなく、家全体を快適な空間にするための重要な3つの役割があります。
これらの役割を理解することが、後悔しない窓選びの第一歩になります。


1.1. 快適な家は窓で決まる!断熱採光通風の重要性

窓が果たすべき重要な役割は、
断熱(だんねつ)」「採光(さいこう)」「通風(つうふう)」の3点です。

  • 断熱:外の暑さや寒さが家の中に入ってくるのを防ぎ、冷暖房で整えた快適な室温を逃がさないようにする役割です。断熱性が低いと、冬は窓の近くが冷蔵庫のように冷たくなり、夏はサウナのように暑くなってしまいます。
  • 採光:太陽の光を家の中に取り入れ、部屋を明るくする役割です。日中は電気をつけなくても生活できる明るさを確保できれば、電気代の節約にもつながります。
  • 通風:窓を開けることで、新鮮な空気を取り入れ、湿気や汚れた空気を外に出す役割です。特に日本の高温多湿な気候では、カビや結露を防ぎ、気持ちよく過ごすために欠かせません。

この3つのバランスがとれてこそ、本当に快適な家と言えるのです。


1.2. 窓が持つ大きな弱点!熱の出入りはから約7割

窓は、家の中で最も熱が出入りしやすい「弱点」です。

壁や屋根と比べて非常に薄いため、熱が簡単に通り抜けてしまいます。
資源エネルギー庁のデータによると、に外から入ってくる熱のうち、約74%が窓などの開口部から入ってきます。
逆に、に家の中から逃げていく熱のうち、約50%が窓から出ていってしまうのです。

つまり、窓の性能が低いと、夏は「暑さ」がどんどん入ってきて、冬は「暖かさ」がどんどん逃げていきます。

その結果、エアコンをいくら強くしても効きが悪く、電気代ばかりが高くなってしまいます。
窓の選び方断熱性能の高いものを選ぶことが、省エネ快適な家を実現する一番の近道と言えるでしょう。


1.3. 失敗しないために!窓の選び方で重視すべきこと

窓の選び方で失敗しないためには、以下の3点を特に重視しましょう。

  1. 断熱性能の高さ:外気の影響を最小限に抑え、快適な室温を保てるかをチェックします。
  2. 目的別の機能:部屋の場所や方角に応じて、採光を重視するか、プライバシーを重視するかを明確にします。例えば、リビングは明るさと開放感を、寝室は遮光と静かさを重視するといった具合です。
  3. デザインとの調和:家の外観や内装に合うデザインを選ぶことで、より愛着の持てる住まいになります。

これらのポイントをしっかり押さえておけば、窓の選び方後悔することはほとんどなくなるでしょう。


2. 【新常識1】窓の断熱性能は「サッシとガラス」で決まる

快適な家にするための窓の選び方で、最も重要なのが断熱性能です。

この性能は、窓を構成する「サッシ(わく)」と「ガラス」の二つによって決まります。
どちらか一方が優れていても、もう一方が劣っていては、十分な断熱効果は得られません。


2.1. 結露対策にも!断熱性能が高い窓のサッシの種類

サッシは、窓のガラスを支える「枠」の部分のことです。このサッシの素材によって、断熱性能が大きく変わります。

サッシの種類特徴(断熱性)メリット・デメリット
樹脂サッシ非常に高い熱を伝えにくく、結露も少ない。価格は高め。
複合サッシ高い室内に面した部分が樹脂で、外側がアルミ。性能と価格のバランスが良い。
アルミサッシ低い熱を非常に伝えやすく、冬場はサッシが冷え、結露しやすい。

最もおすすめなのは、魔法瓶のように熱を遮断する樹脂サッシです。

樹脂はアルミに比べて熱を1/1000程度しか伝えないため、冬でもサッシが冷たくなりにくく、窓ガラスの表面に水滴がつく「結露(けつろ)」を防ぐ効果も非常に高いのです。
窓の選び方を間違えず、快適な家を手に入れるなら、サッシは樹脂製を選びましょう。


2.2. 夏涼しく冬暖かい!ガラスの種類と断熱の仕組み

次に大切なのがガラスです。
昔ながらの一枚ガラスは熱をそのまま通してしまいますが、現在の主流は複数のガラスを組み合わせたものです。

  • 複層(ふくそう)ガラス:ガラスを2枚重ね、その間に乾燥した空気やガスを閉じ込めたものです。この空気の層が、熱の移動をブロックする働きをします。
  • トリプルガラス:さらに進化したもので、ガラスを3枚重ねたタイプです。断熱性能はさらに高くなります。

空気の層は、ダウンジャケットの羽毛や、魔法瓶の真空層と同じように、熱を伝わりにくくする役割を果たします。
断熱性能が高い窓の選び方は、「ガラスの枚数が多い」ほど良いと覚えておきましょう。


2.3. ここに注目!Low-E複層ガラスの正しい選び方

断熱性能を語る上で欠かせないのが「Low-E(ロウイー)複層ガラス」です。
これは、ガラスの一枚に、熱の移動を抑える特殊な金属の膜(Low-E膜)をコーティングしたものです。この膜が、赤外線と呼ばれる熱の元を反射することで、非常に高い断熱効果を発揮します。

Low-E膜には、大きく分けて二つのタイプがあります。

  • 断熱タイプ:膜を室内側にコーティングし、冬の暖房の熱が外に逃げるのを防ぎます。(主に寒冷地向け)
  • 遮熱(しゃねつ)タイプ:膜を室外側にコーティングし、夏の強い日差し(熱)が中に入ってくるのを防ぎます。(主に温暖地向け)

窓の選び方では、あなたの住んでいる地域が**「寒冷地」なのか「温暖地」なのかによって、この2種類のLow-Eガラスを使い分けることが、快適な家にするための新常識**となっています。


3. 【新常識2】採光プライバシーを両立する窓の配置

窓の選び方は、窓の種類を選ぶだけでなく、
どこに」「どのくらいの大きさの窓を配置するか、という配置の計画も非常に重要になります。

特に、採光(明るさ)とプライバシー(目隠し)を両立させる工夫が、快適な家の鍵を握ります。


3.1. 窓の大きさ位置で光と風の通り道を作るコツ

リビングなどのメインの部屋には、大きな掃き出し窓を設置しがちですが、これだけでは採光通風、そしてプライバシーの確保が難しくなる場合があります。

窓の選び方採光通風を最大にするには、以下の法則を参考にしてください。

  • 法則1: 大きな窓と小さな窓を組み合わせる:大きな窓で明るさを確保し、対角線上にある小さな窓から風を逃がすことで、家全体に風の通り道ができます。
  • 法則2: 床と天井に近い位置に窓を設ける:空気は温まると上昇し、冷えると下降します。高い位置と低い位置にを設けることで、この性質を利用した自然な換気が可能になります。

このように、窓の大きさ位置を工夫することが、エアコンに頼りすぎない快適な家を作る重要なポイントとなります。


3.2. 隣の家が近くても明るい!高窓地窓の活用法

都市部の住宅地など、隣の家との距離が近く、大きな窓を開けられない場合でも、部屋を明るくする窓の選び方があります。
それが高窓(たかまど)」と「地窓(じまど)です。

  • 高窓(ハイサイドライト):天井に近い高い位置にある細長い窓です。
    • メリット:太陽の光を部屋の奥まで届けやすく、プライバシーを完全に守れます。熱い空気は上に行くため、ここから熱気を逃がす換気口としても優秀です。
  • 地窓(ローサイドライト):床に近い低い位置にある窓です。
    • メリット:外の景色(例えば、庭の植栽など)を切り取るように見せることができ、低い位置から光を取り込むことで、落ち着いた採光が得られます。外からの視線もほとんど気になりません。

この二種類の窓の選び方を活用することで、プライバシーを守りながらも、自然の光と風を効果的に取り入れる快適な家を実現できます。


3.3. 方角別窓の選び方と日差しを活かす工夫

窓を設置する方角によって、太陽の光の入り方やの影響が大きく異なります。
窓の選び方では、方角ごとの特性を理解し、使い分けることが大切です。

方角特性窓の選び方と対策
一日を通して安定した光が入る大きな窓を設けるならこの方角。ただし、夏の日差し対策(ひさしなど)は必須です。
午前中に強い日差しが入る朝の光を採り入れたいキッチンやダイニングに最適。遮熱性能の高いLow-Eガラスも効果的です。
西夏の午後から夕方にかけて強い西日が入る熱が最も室内に入りやすいため、窓の面積を小さくするか、遮熱性能が特に高いを選びましょう。
安定した柔らかな光が入るプライバシーを守りやすく、直射日光による熱も少ないため、書斎アトリエなど、安定した光が欲しい部屋におすすめです。

このように、方角ごとに窓の選び方を変えることで、一年中快適な家を保ちやすくなります。


4. 【新常識3】プライバシーを守りながら明るい部屋を作る

「外から見られたくないけれど、部屋は明るくしたい」というプライバシー採光の両立は、窓の選び方で解決できます。
窓のガラスの種類開け方を工夫することで、安心できる快適な家を実現できます。


4.1. 視線を遮る!型板ガラススリット窓のメリット

外からの視線を遮りながら採光を確保する主な方法は以下の2つです。

  1. 型板(かたいた)ガラスの活用:ガラスの表面に型模様がついており、光を通しながらも向こう側をぼかして見えにくくするガラスです。主に浴室やトイレなどのプライバシーを重視したい場所の窓の選び方として使われます。
  2. スリット窓の活用:人の顔が通らないほど細長い縦や横の窓です。
    • メリット:デザイン性が高く、プライバシーをほぼ完全に守れます。また、細い形状のため、防犯性も高まります。採光だけを目的とする場合に非常に有効です。

これらの窓の選び方を場所に合わせて組み合わせれば、プライバシーの不安を感じることなく、自然の光で明るい快適な家での生活が送れるでしょう。


4.2. 開け方で選ぶ!すべり出し窓など窓のタイプと特徴

窓は、横に開ける引き違い窓だけではありません。
窓のタイプ、つまり「開け方」によっても、通風の効率やプライバシーの守り方が変わります。

  • すべり出し窓:窓が外側に押し出すように開くタイプです。
    • メリット:窓を少し開けるだけで、風を捕まえて室内へ取り込む「集風効果(しゅうふうこうか)」が高く、換気に優れています。また、窓が戸袋に隠れないため、デザインもすっきりします。
  • ルーバー窓:細いガラス板がブラインドのように動いて開く窓です。
    • メリット:開閉角度を細かく調整できるため、雨の侵入を防ぎながら換気でき、プライバシーも守りやすいです。ただし、断熱性能は低めなので、窓の選び方としては脱衣所など短時間使用の部屋がおすすめです。

窓の選び方では、それぞれの部屋で何を優先したいか(換気か、断熱か、プライバシーか)を考えて、開け方を決めることが大切です。


4.3. 家族の安心を守る!防犯性を高める工夫

快適な家は、安全な家でもあります。
泥棒の約7割はから侵入すると言われているため、窓の選び方では防犯性も重視する必要があります。

窓の防犯性を高めるための具体的な工夫は以下の通りです。

  • 防犯ガラス:ガラスとガラスの間に強靭な特殊な膜を挟み込んだガラスです。バールなどで叩いてもすぐに割れないため、侵入に時間がかかり、泥棒を諦めさせる効果があります。
  • 窓の鍵:一つの窓に複数の鍵(補助錠)を設置することで、簡単に開けられないようにします。
  • スリット窓:前述した通り、人が通り抜けられない細いを選ぶことも、有効な防犯対策となります。

窓の選び方防犯性を高めることは、家族の安心な暮らしを守る上で、とても重要な新常識の一つです。


5. 【新常識4】の性能をさらにアップさせるひと工夫

最新の高性能なを選んだとしても、ちょっとした工夫を加えるだけで、断熱性能や採光遮熱の効果をさらに高めることができます。
窓の選び方と合わせて取り入れたい、賢いひと工夫をご紹介します。


5.1. 季節の日差しをコントロール!ひさしシェードの力

夏の強い日差しは、から入ってくると部屋の温度を急激に上げてしまいます。
これを防ぐのが「日射遮蔽(にっしゃしゃへい)」と呼ばれる考え方です。

  • ひさし(軒):窓の上部にある突き出した屋根のような部分です。太陽が高い位置にあるの強い日差しは遮り、太陽が低い位置にあるの柔らかな日差しは部屋に取り込むという、季節によって役割が変わる優れものです。
  • アウターシェード:窓の外側に取り付ける布製のシェード(日よけ)です。室内に入る前に熱をカットするため、カーテンよりもはるかに高い遮熱効果があります。

窓の選び方だけでなく、これらの「外部対策」を組み合わせることで、快適な家の室温をより安定させることができます。


5.2. 断熱を強化!内窓で変わる快適な暮らし

今ある窓の断熱性能に不満がある場合、窓全体を交換しなくても性能を大幅にアップさせる方法があります。
それが「内窓(うちまど)」を設置することです。

内窓とは、今ある窓の内側に、もう一つ新しく窓を取り付けることです。

  • メリット:既存の窓との間に空気の層ができるため、複層ガラスと同じように高い断熱効果が生まれます。
  • その他の効果結露を大幅に減らすことができ、外の音を遮る防音効果も高まります。

特にマンションや賃貸住宅など、窓そのものを交換できない場合の窓の選び方として非常に人気があります。
費用も比較的手頃で、快適な家へのリフォームとしてとてもおすすめです。


5.3. 失敗例から学ぶ!窓選びでよくある後悔ポイント

窓の選び方後悔しないためには、他の方の失敗例を学ぶのが一番です。
よくある後悔ポイントを知り、自分の家づくりに活かしましょう。

後悔ポイント失敗しないための対策
断熱性の軽視北側の小さな窓にも樹脂サッシLow-Eガラスを選び、断熱を徹底する。
掃除のしにくさ窓の種類(滑り出し窓など)によっては外側の掃除が難しい場合があるため、設置場所の確認と、掃除しやすいタイプを選ぶ。
大きすぎる窓開放感を優先しすぎず、プライバシー断熱遮熱を考え、適切な大きさを選ぶ。
風通しの悪さ一つの部屋に、対角線上にを2つ以上設置して、風の通り道(通風)を確保する。

これらの窓の選び方に関する後悔を避けることで、本当に満足度の高い快適な家が完成します。


6. 【新常識5】部屋別窓の選び方シミュレーション

窓の選び方は、それぞれの部屋の目的に合わせて変えることが、快適な家にするための最後の新常識です。
場所ごとに「何を一番優先するか」を明確にすることで、最適なが見つかります。


6.1. 家族が集まるリビングのは「開放感」を重視

リビングは家族が最も長い時間を過ごす場所であり、採光開放感を優先したい場所です。

  • 窓の選び方:大きな掃き出し窓で庭やバルコニーとつながる開放感を出しつつ、断熱性の高い樹脂製の複合サッシを選び、快適な家の室温を保ちます。
  • プラスの工夫:隣家からの視線を遮るため、一部を高窓スリット窓にするなど、大きな窓と小さな窓を組み合わせると良いでしょう。

6.2. ゆっくり眠れる寝室のは「プライバシー」を重視

寝室は、プライバシー静かさ(遮音性)を最も重視すべき部屋です。

  • 窓の選び方:外からの光や視線が気になりにくい高窓を中心に採用すると安心です。
  • 断熱・遮音断熱性能と同時に、遮音性能も高い複層ガラストリプルガラスを選ぶことで、外の騒音を気にせず、ゆっくりと休める快適な家になります。

6.3. キッチン・浴室のは「換気」と「目隠し」を重視

水回りは、湿気や臭いがこもりやすいため、換気性能と、外からの**目隠し(プライバシー)**が重要になります。

  • 窓の選び方換気のしやすいすべり出し窓や、開閉角度を調整できるルーバー窓が適しています。
  • 目隠し型板ガラスを採用し、プライバシーを確保しましょう。また、キッチンの場合は、料理の熱を逃がすため、遮熱タイプではないLow-Eガラスを選ぶのも一つの選択肢です。

このように、部屋の役割に合わせて窓の選び方を変えることが、快適な家を作る上で大変効果的なのです。


7. まとめ:窓の選び方快適な家づくりを成功させよう


7.1. 5つの新常識窓選びはもう怖くない!

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。窓の選び方は複雑に感じられるかもしれませんが、以下の5つの新常識を意識すれば、後悔のない快適な家づくりが実現できます。

  1. 断熱は「サッシ(樹脂)とガラス(複層/トリプル)」で決まる。
  2. 採光通風窓の大きさ位置でコントロールする。
  3. プライバシーを守るために高窓スリット窓を活用する。
  4. 内窓ひさしなどの外部対策で性能をさらにアップさせる。
  5. 部屋の目的に合わせて窓のタイプを使い分ける。

7.2. 専門家と相談して後悔ゼロを選ぼう

窓の選び方は、家の性能や住み心地、そして電気代に直結する非常に大切な要素です。
この記事で得た知識を基に、設計士や工務店といった専門家としっかりと話し合い、ご自身の予算や住む地域に最適なを選んでください。

窓の選び方で少し手間をかけるだけで、きっと一年中快適な家で、長く幸せに暮らせるようになるでしょう。

  • この記事を書いた人

kokori

●家づくりは素敵● 夢をつくる! ●家づくり20年超● 建築科卒業│現場施工管理│営業│商品開発 ●資格● 建築士│施工管理技士│宅地建物取引士 / 3人の子育て奮闘中 / 家づくり〜日々の暮らし

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