お家づくりの打ち合わせが終盤に差し掛かると、多くの人が【照明やカーテンの見積もり金額】を見て、思わずため息をついてしまいます。建物本体の価格で手一杯なのに、さらに数十万円もの追加費用がかかるのは本当に頭が痛い問題ですよね。
この記事では、住宅営業のプロとしての経験から、照明やカーテンの予算を賢く、そして大幅に下げるための『施主支給』という解決策を提案します。私が担当したお客様の中には、この方法を取り入れるだけで10万円から30万円以上のコストダウンに成功した方も少なくありません。
住宅会社にすべて任せるのではなく、自分でお買い物をするという一工夫を加えるだけで、お家のクオリティを下げずに予算を守ることができます。小学生でも今日から実践できるほど分かりやすく解説しますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
目次
照明・カーテンの予算を削る施主支給の基本
注文住宅で新しい生活を始めるとき、お部屋を明るく照らすライトや、プライバシーを守るカーテンは欠かせないアイテムとなります。しかし、これらをすべてハウスメーカーの提携先で揃えようとすると、中間手数料などが上乗せされて想像以上に高額になってしまうのが一般的です。
そこで注目したいのが、自分たちでお店やネットショップで商品を用意する『施主支給』という方法になります。家計を守りながら、自分たちの好きなデザインを自由に選べるこの仕組みは、賢い家づくりの大きな味方になってくれるでしょう。
そもそも施主支給とは?自分でお買い物して安くする仕組み
施主支給とは、お家を建てる人(施主)が自ら商品を購入して、それを住宅会社に届けて取り付けてもらう仕組みを指します。通常のお買い物と同じように、ニトリやイケア、あるいはインターネット通販で好きなアイテムをポチッと買うだけなので、実はとてもシンプルです。
なぜこれが節約になるかというと、ハウスメーカーが受け取る【紹介料や管理費】をカットできるからに他なりません。
- お店で直接買う:商品の代金だけを払う
- 住宅会社に頼む:商品代 + 住宅会社の利益 + 手続き代
このように、住宅会社を通すとどうしても「手数料」が上乗せされてしまいます。自分でお買い物をするという一見当たり前の行動が、新築予算を数万円単位で守るための強力な武器になるのです。
照明とカーテンの予算はいくら下げられる?節約の目安
照明やカーテンの予算を施主支給で下げる場合、一般的な4人家族のお家であれば『15万円から30万円』ほどの節約が見込めます。住宅会社から提示される見積もりは、定価に近い価格設定になっていることが多いため、市販品との価格差が非常に出やすい項目だからです。
たとえば、リビングに飾るおしゃれなライトひとつとっても、メーカー経由だと5万円するものが、ネットショップでは3万円で見つかることも珍しくありません。
- 照明全体:5万円〜10万円の節約
- カーテン全体:10万円〜20万円の節約 これだけのお金が浮けば、浮いた予算で家具を新しくしたり、家族で美味しいお寿司を食べに行ったりすることも可能になります。まずは、自分たちの見積書をじっくり見て、どれくらい安くなりそうかワクワクしながら想像してみてください。
照明の予算を下げる!施主支給の効果的なやり方
お部屋の雰囲気をガラッと変えてくれる照明器具は、施主支給の中でも特に人気がある項目となります。しかし、何でもかんでも自分たちで用意すれば良いというわけではなく、プロの目から見て「ここは自分で買うべき」「ここは任せるべき」という明確な境界線が存在します。
失敗せずに照明の予算を下げるためには、取り付ける場所やライトの種類に合わせた工夫が必要です。ここでは、住宅営業として私が実際にアドバイスしている、具体的で効果的なやり方を伝授いたします。
ペンダントライトは自分で買う!照明予算を削るコツ
ダイニングテーブルの上を照らすペンダントライトや、玄関に飾るシャンデリアなどは、最も施主支給に向いているアイテムと言えるでしょう。これらは天井に『引掛けシーリング』というコンセントのような部品さえついていれば、カチッと差し込むだけで誰でも簡単に取り付けができるからです。
住宅会社には、天井の下地作りと配線だけをお願いして、照明器具本体は自分たちでお気に入りを探すのが一番の節約術になります。
- アンティーク風のガラスライト
- 北欧デザインのおしゃれなシェード
- 和紙を使った温かみのあるランプ
このように、こだわりたい場所こそ自分たちで探したほうが、価格も安く、デザインも納得のいくものに出会えます。お気に入りを見つける時間は、家づくりの中でも特に楽しいひとときになるはずです。
ダウンライトは要注意?照明の施主支給で気をつける点
一方で、天井に埋め込むタイプの『ダウンライト』については、施主支給をおすすめしない場合が多々あります。その理由は、ダウンライトは天井を丸くくり抜く必要があり、配線工事と器具の取り付けがセットになっているからです。
もし自分たちで買った器具がサイズに合わなかったり、うまく光らなかったりした場合、住宅会社とトラブルになってしまう恐れがあります。
- 穴の大きさが合わないと工事ができない
- 電球の交換ができない「一体型」が多く、故障時に困る
- 万が一火事になったときの責任が曖昧になる
こうしたリスクを避けるためにも、ダウンライトのように天井と一体化するものは住宅会社にお任せし、見栄えのする「飾りのライト」だけを自分で用意するのが賢いやり方でしょう。
取り付けは誰がする?照明の設置費用を安く抑える方法
施主支給で忘れがちなのが、器具を『誰が取り付けるか』という問題です。高い天井のライトや、複雑な組み立てが必要な大きな照明は、自分たちで行うと怪我をしたり壊したりする危険があるかもしれません。
住宅会社の職人さんにお願いする場合、一点あたり数百円から数千円の「取付手数料」がかかることが一般的です。
- 簡単な引掛けシーリング:自分たちで付けて0円
- 高い吹き抜けの照明:安全のためにプロに頼む
- 壁に直接付けるブラケット:電気工事士の資格が必要なので必ず頼む
すべてをプロに任せるのではなく、自分でできる場所は自分でする、と切り分けることで、工賃も最小限に抑えることができます。事前にどのライトを自分たちで付けるか、担当の営業さんに伝えておくことを忘れないでくださいね。
カーテンの予算を下げる!施主支給の効果的なやり方
カーテンは窓の数だけ必要になるため、家全体で考えるとかなりまとまった金額が必要になります。住宅会社が紹介するカーテン屋さんは、生地の質が非常に高い一方で、どうしても【高級品】ばかりが並んでしまいがちです。
すべての窓を最高級の生地にする必要はありません。場所に合わせて購入先を分けることで、驚くほど予算を下げることができます。ここでは、具体的なお買い物先や、絶対に失敗しないためのコツについて詳しくお話しします。
ニトリやネットを活用!カーテン予算を大幅に削るコツ
カーテンの予算を劇的に下げるためには、ニトリやイケア、そしてネット通販をフル活用するのが正解です。最近の市販品はデザインも豊富で、遮光や遮熱といった機能もしっかりしているため、一般家庭で使うには十分すぎるクオリティを誇ります。
たとえば、人目につかない寝室や子供部屋などは、市販の既製品やオーダーカーテンを利用することで、1窓あたり数万円単位で安く済ませることが可能でしょう。
- リビングの大きな窓:こだわりのオーダー品
- 寝室やクローゼット:安くて機能的な市販品
- 小窓や勝手口:つっぱり棒を使った簡易カーテン
このように、お家の中で「目立つ場所」と「そうでない場所」を分けることで、メリハリのある賢い予算管理ができます。全部を高級品にしない勇気を持つことが、10万円以上の節約への第一歩です。
採寸ミスに注意!カーテンの施主支給で失敗しない測り方
施主支給で一番怖い失敗は、窓のサイズとカーテンの大きさが合わない『採寸ミス』となります。せっかく安く買えても、丈が足りなかったり横幅がダブダブだったりすると、見た目が悪くなってしまい、買い直しの無駄なお金がかかるかもしれません。
カーテンの寸法を測るときは、窓の大きさではなく【カーテンレールの長さ】を基準にするのが鉄則です。
- 横幅:レールの端から端までの長さに、数センチの余裕を足す
- 丈:レールのランナー(輪っか)から、床や窓枠の下までの長さを測る
- 道具:必ず金属製の「コンベックス(メジャー)」を使う(布のメジャーは伸びるのでNG)
小学生でも算数の時間のようにはっきりと数字を測れば大丈夫ですが、もし不安な場合は、ネットショップが貸し出している専用の採寸キットを利用するのも手です。一度しっかりと測りさえすれば、あとは安心してお買い物を楽しめます。
レールはどうする?カーテンの取り付け工事を頼む方法
意外な盲点となるのが、カーテンを引っ掛けるための『カーテンレール』自体の取り付けです。最近の注文住宅では、カーテンレールが標準装備に含まれていないことが多く、自分たちで手配しなければならないケースが増えています。
レールを自分で取り付けるのは、実はかなり難易度が高い作業となります。なぜなら、壁の中にある『下地(木の板)』がある場所にしっかりとネジを打ち込まないと、重たいカーテンを下げたときにレールごと落ちてしまうからです。
- レール本体:ネットで安く買う
- 下地作り:家を建てる際、住宅会社に必ず頼んでおく
- 取付作業:住宅会社か、カーテンの専門業者にプロの技で付けてもらう
本体は安く買い、取り付けはプロに頼むという「合わせ技」を使うことで、安全性と安さの両方を手に入れることができます。
施主支給で照明・カーテンの予算を下げるデメリット
ここまでの解説で、施主支給がいかに予算を下げるのに役立つかお分かりいただけたかと思います。しかし、住宅営業として公平な立場からお伝えすると、この方法にはいくつかのデメリットやリスクも隠されています。
メリットばかりに目を向けて、後から「こんなに大変だと思わなかった」と後悔してほしくありません。ここでは、施主支給を選ぶ前に必ず知っておいてほしい、2つの注意点について正直にお話しします。
手間がかかる!商品選びと配送管理のデメリット
最大のデメリットは、何といっても自分たちの『時間と手間』が奪われてしまう点です。住宅会社にお任せすれば、プロが選んだカタログの中から選ぶだけで済みますが、施主支給ではすべて自分たちの足や指先で探さなければなりません。
さらに、商品の【配送タイミングの管理】という難しい作業も発生します。
- 工事の進行に合わせて、いつ現場に届ければいいか調整する
- 届いた商品に傷がないか、部品が足りているか自分たちで検品する
- 万が一届くのが遅れると、工事がストップしてしまう可能性がある
3人の子供を育てるパパである私から見ても、育児やお仕事で忙しい時期に、家全体のライトやカーテンをすべて管理するのは相当なエネルギーが必要です。自分たちの体力と相談しながら、無理のない範囲で取り入れることをおすすめします。
壊れたらどうする?施主支給の保証と修理のリスク
もう一つの大きなリスクは、製品の『保証の範囲』が分かれてしまうことです。住宅会社が用意した照明やカーテンであれば、もし壊れても窓口一つで修理や交換をしてもらえます。しかし、施主支給品の場合は、自分たちで買ったお店やメーカーに直接連絡しなければなりません。
さらに、不具合の原因が「製品のせい」なのか「取り付けのせい」なのかで揉めてしまうこともあります。
- 住宅会社:取り付け方は合っていたはずだ
- 照明店:製品は壊れていない、取り付けの不備だ
- 施主:どちらに言えばいいのか分からず困り果てる
こうしたトラブルを防ぐためには、施主支給品は【保証期間が長いもの】や【信頼できる有名メーカー品】を選ぶことが大切です。また、住宅会社と「どこまで責任を持ってくれるか」を事前に話し合っておくことで、住み始めてからの安心感が変わります。
まとめ:照明・カーテンの予算を賢く施主支給で下げよう
照明やカーテンの予算を下げるための『施主支給』は、家づくりにおける強力なコストダウン手法です。住宅会社にすべてを丸投げするのではなく、自分たちでお気に入りを探し、適切な方法でお買い物をするだけで、10万円、20万円という大切なお金を守ることができます。
今回の内容をおさらいしましょう。
- 自分でお店やネットで買うだけで中間手数料が浮く
- ペンダントライトやカーテン生地など、簡単なものから始める
- サイズ間違いや取り付けの責任など、リスクも正しく理解する
これらを意識するだけで、予算オーバーの不安から解放され、より自由で楽しい家づくりが進められるはずです。
住宅会社への相談は早めに!施主支給を成功させる秘訣
施主支給を成功させるための一番の秘訣は、『早い段階で住宅会社に宣言しておくこと』です。工事が進んでから急に「これは自分で買います」と言うと、すでに手配が終わっていたり、下地が足りなかったりと、トラブルの原因になります。
「照明とカーテンは、一部施主支給にしたいです」と早めに伝えることで、プロの視点から「それならこの部品を付けておきますね」といった親切なサポートが受けられるようになります。
引用元:国土交通省「不動産取引について」
あなたの新しいお家が、理想の照明と素敵なカーテンに囲まれた、笑顔いっぱいの場所になることを心から願っています。